がんがんもんもん

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がんがんもんもん

話したいことは山ほどあるけど

君の名は。の記憶といつかの話

ネタバレあります。

いやーーーー面白かった!
面白い映画多くてしあわせ。たのしい。
そして妄想記事の当たり具合はほどほどでした。

何を書こうかなぁ。
言の葉の庭のほうがえぐられ度は高くて、映像は初めて見た秒速のPVのほうが衝撃があって、恋の話に疎いせいで自分語りとも混ぜにくくて。
うーん。きちんとまとまったこと書ける気がしないのでぼんやりお読みください。

気になったのは忘却とかシステムです。
記憶が残ってるほうが再会の時をドラマティックに演出しやすい気がします。それなのにどうしてわざわざ記憶を消す脚本にしたのか。
それは誰でも彼らと同じだけ経てば忘れてしまうからなのかもなーと思いました。8年以上前のこと、その時自分が何に夢中だったのか。どうして、何がきっかけで。その時仲良かった子。その子と過ごした日々のこと。どのくらい思い出せるでしょうか。

人は記憶を脚色してしまうものなんだそうです。
911テロが起こった直後と、それから数年が経過したあと、同じ人たちにインタビューをしたら、八割から九割の人が直後のインタビューよりドラマティックな内容を話した、という記事を読んだことがあります。別に嘘をつこうとしていたわけではなく、その記憶こそ自分の体験だと心から信じて話していたそうです。
私達の記憶なんてその程度のもので、様々な知識や情報が混ざり合って、溶け合って、真実からずれて、でもそれがほんものだと思って、生きています。

見終わったあとで私が高校生だったころのことを思い出してみました。自分にとって大事だったはずのこと、結構忘れちゃうもんだなって思いました。さみしいけどそんなもんなんだよね。アルバムの中にしまってあるみたいな。いつでも開けられるけれど、そのうちにアルバムがあったことさえ忘れてしまう。あのアルバムはどこに閉まったっけ。まあいいや、で済ませてしまう。
映画では記憶の忘却はあっという間でしたけど、現実でも大差はないですよね。誰しも自分にとっても重要なことが、重要なことじゃなくなって、忘れていく。
ましてや高校生の頃の夢なんて、もう覚えてない。
誰もが夢を見ている。夢の内容は醒めれば忘れてしまう。覚えていようとしても指の間からするすると抜けていってしまう。

そうして、こういう映画を見て、なんだか、ああ若いなぁって思うようになる。
もう自分の中には、相手に向かって走り出して距離を超えて時間を超えて会いに行ってしまうような衝動がないことを、なんとなく自覚したのでした。いや、そんな時代あったのか…なくないか……なかったかもしれません!ないね!


作品内的な理由でいうと、記憶が消えたのはタイムパラドックスが発生したからなのかなぁと。三葉たちの動きによって過去が改変されて、その改変が現代まで届いて三葉の死や状況を確かめるためにやってきた瀧の記憶はさらにあっという間に消えてしまったのかもしれません。
あと三葉に三葉とつながるための組紐を渡したから接点が薄くなって記憶の忘却早かったのかなーとも思う。

瀧の持つ組紐に魂がやどってて、だから三葉は時を超えて入れ替われた。実際に時を超えて会うまで出来たのは黄昏時+紐+お酒で三葉とのつながりが強化の全体的につながりが強い一瞬で。紐を渡してしまった+黄昏時の終わり、で急速につながりが薄くなって忘れたのかも。
1000年前の彗星のときも、宮水さんのところの女性が救ったのかな。あと200年前の火事も。御神体の場所は被害を避けるために移ってそう。でもあそこもクレーターに見えるんだよなぁ。うーん、この辺は謎。

けど、どうして中3で紐渡された直後とかもっと大人になってからじゃなくて、三年後だったんだろう。口噛み酒の発酵待ちかと思ったけど、調べてみたら数日でお酒になるみたいですし。同い年になったからとか?一番精神的にも近かったとか。
にしても、すきだ、いいですよねー。にやにやしちゃう。「あのバカ女〜」「あのバカ男〜」ってずっとやってて欲しい。触れ合った期間は同い年だけど実際3歳上とか最高だし、お互い落ち着いてるけどちょっと勝てない瀧みたいな。


あと「語られないけど察することができる」描写がすごいなと思いました。たとえば、てっしーは三葉が好きだったとか、奥寺先輩からいつごろ心が離れたのかとか、語られてはいないし、それがメインに来ることはないけれど、なんとなく察する。
そして、おとなになったときの彼らは、さらにそこから変わっていて、変わったこともなんとなく察することができる。そういう「なんとなく」のニュアンスの描写がすさまじくて、それが細かいところや大きなところでもきいてくるし、全体のトーンを作っている。
言の葉の庭のときはトーンを作っていたのは雨と新宿御苑の静かさ、要するに風景描写でした。でも今回は、それが人の心が動きとして滲み出る部分にまで踏み込んで作られているような感じがしました。すごい。おっぱい揉むところとか、泣きながら放送してるところとか、泣きながらおっぱい揉むところとか。入れ替わった時のキャラクターの書き分けとか、動きの差もすさまじいですよね。執念とか怨念すら感じる。
いやまあ映像表現のあれこれは詳しくないので適当言ってますが。
なんとなくをきちんと細微に書ける漫画に憧れてるのでもっかい見て研究したいです。

以下正解確認。
✕2つに別れた表裏一体の世界。
△その2つの世界が映画中に合体というか同一化されて出会うことができる
パラレルワールド
○時間差がある
○住んでるところがクレーターに見える
✕男の子の世界が過去で女の子の世界
○紐が二人を繋いでて、それを届けに行く
△一回リセットかかってループする
△過去を変えて滅亡ふせぎにかかる二週目

全然あってなかったっすね!方向性としてはあってたんですけど!惜しい!
いやーでもいい映画だったなあ。もう一回見たいなあ。

それじゃあ続きはまたいつか。