がんがんもんもん

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がんがんもんもん

話したいことは山ほどあるけど

エヴァも特撮も兵器も庵野監督も知らない人間がシンゴジラを楽しめるのかの話 

まあタイトルの通りセンサーに引っかかる要素がないので興味ゼロでした。でもTLの評判がよかったことと「ワートリ好きは見に行け」という指示を受けてシンゴジラ見てきました。

前半は私と似たような興味レーダー上にゴジラがないけど周りがみんな絶賛してて興味でてきたシンゴジラ見るか悩んでる人に向けてに向けて書いてます。
後半がネタバレというか内容に踏み込んだことになります。

感想は簡単に言えば面白かったけどノットフォーミーだった、で感想よりは雑感に近いです。

おすすめするのかどうか

楽しかったかどうかと聞かれれば楽しかったって答えます。
必ず見に行くべき?って聞かれたらそうでもないって答えます。

やっぱり特撮好き、庵野監督好きが見に行ったほうが楽しいんだろうなーって感じです。

そして人を選ぶだろう映画なので、誰にでも彼にでもオススメはしません。
(めちゃくちゃのめりこんで見てましたけど)
(途中からポップコーン食べるの忘れてましたけど)
(隣の男の人と同タイミングで前のめりになりましたけど)
(逆に庵野監督、エヴァ、特撮、兵器、どれかが好きって人には必ずオススメすると思います) 

おすすめする人

どれにも興味がないけど楽しめそうな人は、
・ワートリが好きな人
まどマギが好きな人
・群像劇が好きな人
・パシリム、マッドマックスが面白かった人
パンデミック(ボードゲーム)が好きな人
・進撃とかテラフォが好きな人
・アトラス製のゲーム(おもにメガテン)が好きな人
・日本めっちゃ好き!って人
・日本めっちゃ嫌い!って人
・東京めっちゃ好き!って人
・東京めっちゃ嫌い!って人
・個人戦より団体戦が好きな人

で、かつ、どこか一部が気に入ればいい人。(これ大事)
好きそうな演出、シーンがあるよってだけですが、劇場へGOです。

おすすめしない人

・もともと興味のなかった人
劇場で必ず見ないといけない理由が特にない。
そのうちテレビでやるので見れば十分だと思うけど、映画が好きなら割引の日に行くのもよさそう。

・シナリオ全部が気に入らないと満足できない人
見ないほうがいいかなあ。粗も多いので。
「加点方式なら120万点だけど減点方式なら30点」とはパシフィックリムで見た感想のひとつですが、シンゴジラもそんな印象を受けました。パシフィックリムは加点で見てたけどゴジラはやや減点で見てしまった感じはあります。

・人の顔を覚えるのが苦手な人
人の区別するの苦手なんですが、たくさん出てきすぎてちょっと困りました。キャラの名前も個性ないし…

・オタク気質じゃない人
パリピというかリア充というか(この辺の人たちを指す棘のないやわらかい呼び名が知りたい)「アニメってワンピースしか見たことないなー」って人。アニメ色が強いし、アニメなら多分普通にワンピース見てたほうが楽しいです。

 

これはややネタバレかもしれませんが

・被災に関してまだなにかしら怒りや恨みの残ってる人

えーと、ちょっとリアルすぎて前半でPTSD起こすかもしれない。(後述するけどあんまり関係のない私でも起きそうになった)

 

と、まあそんな感じですかね。

 

以下シンゴジラのネタバレを含みます!


っていうか一体どこからがネタバレになるんだ!

私の感想としては、
面白かった。確かに面白かった。
でも…うーんでも……あ、でもこの「でも」もネタバレになるの?言わないほうがいい?じゃあブログで書くかー。
って感じなので、絶賛勢にはあれかもしれないです。

 

前情報は特になし。
ゴジラハム太郎と同時上映してたやつを見に行って、途中で画面酔いをして映画館の外で待ってた経験が一度だけ。(見てた時間30分とか)
エヴァンゲリオンを始めとした庵野監督作品に触れたことはありません。アニメの名シーンみたいなのを見たことはちょっとだけ。
特撮は弟が小さい頃の戦隊もの、ライダーは見てました。

 

ただちょっと前に夢でゴジラVSガメラが連載(?)されてて、夢というか妄想と実際の情報がごったになってるところはあります。
(かなり詳細に夢を見て好きに立ち回れて覚えている方です)
えっと、夢の中の設定だとガメラは人とか生物を食べてそれを取り込んで成長してて、ゴジラ放射性物質を食べてて放射能を吐く。ただどっちもまだ進化前で海底に沈んでて、完全形態になって地上で暴れるには進化の依代になる巫女が必要。その巫女は人からエネルギーを吸い取るので、ゴジラガメラ信奉者の狂人たちはアイドルを作り出して人気にさせて、人のエネルギーを得ているみたいな設定でした。
結局ガメラ側のアイドル(まつだせいこ)が人気になって復活してガメラが暴れるんですけど、それを食い止めるためにゴジラセーラームーンが共闘してなかなかに熱い展開を迎えてたのでセーラーゴジラが作りたい映画監督さんは是非お声掛けお願いします。

  

よかったところはたくさん書かれててそれに頷いてるしめちゃくちゃ長くなりそうだったので、個人的に気になったというか、世に言われてるけど気になってる部分だけ。

でも…その1

CGが微妙
ハリウッドとかに慣れすぎなんですかね?ビルとかはよかったんですけど、小物に見てて露骨にあっCGだってわかるものが多いなって気がしました。ガラスとか在来線とか車とか船とか。
パシリムは映像すごいから見て!!!って周りに言ってたんですけど、シンゴジラにそこまでは思わなかったのでハリウッドのすごさも実感しました。まあ制作費桁違いだもんなー。それに昼も多かったしなー。ハリウッド作品が薄暗いのはそういうことなのかなー。

でも…その2

ラストの肩透かし感
パシリムとかズートピアでは、それまで圧倒的リアルさが終盤だけ急にフィクションになった感じだったんですけど、シンゴジラだとなんだか物足りない。物語を収束させるにはフィクションが必要になるんですかねーやっぱり。リアルと地続きだと終わらんのだろうなあ。それこそノンフィクション作品みたいに数十年後とかその後を淡々と語ってくれてもよかった気がする。そうしたらノンフィクションとして受け取ったのに。でもそうしたら落ち込みすぎてそれどころじゃなかった気もする。

でも…その3

いや言うて無能も出てくるよね??

〈追記〉
無能はいいすぎですね。できる中で最善は尽くしてた。無能なのは体制自体ですね。

無能と書いたのは行く前に見た「無能がいないからストレスがない!」ってフレーズに対する反論だったからです。ストレスあったよ!?が主軸。

〈/追記〉

途中で排除はされますけど序盤はかなりイライラさせられました。ストレスフリーではない。

 でも…その4

これで日本捨てたもんじゃないっていうのはなんか違う気がする…
日本頑張れのメッセージは受け取りましたけど、それだけじゃないというか、これ見て「よかったー!まだ日本は大丈夫だー!」って言うよりは「うん、ゴジラ実際に来て潰れたほうがいいよね、わかるわかる…」って感じで…。
楽観的観測が日本を潰したって言ってるのにみんな楽観的だなぁ。

でも…その5

理屈がわからん!もっとはっきりしゃべって!
むずかしいところ八割聞き取れませんでした。
なんとなくでわかるけど気になるからもっときっちり喋ってほしい、もしくはどうにかして補足がほしい。何を提案したのかが解かりにくくて、なんかこう、みんなのおおー!みたいな反応に乗っかれないのが悔しかった。一緒におおーってしたい。

私が頭脳戦で求めてるのは一緒に戦略を考えられてその上で作品に自分の思考を上回られることなので、私のレベルが足りませんでした。ノッットフォーミー。もっと勉強して出直します。

でも…その6

みんながネタバレネタバレさわいでるのって結局どこだ????

ゴジラって進化するもんだと思ってたし、放射能食べると思ってたし、そりゃエネルギーも蓄えてるだろうし、東京は蹂躙されるだろうし、凝結はびっくりしたからそれがネタバレかなと思ったけど結構全部隠されてるし。
うーん。ううーん。
第一形態見たときも普通に進化してあのゴジラになるんだなーくらいにしか思ってなくて進化したときも驚きは特になかったし。ただあの第一形態は気持ち悪かった。ぶよぶよが気持ち悪くてうえってなってました。最後らへんは目も閉じてた。火吹いたときよりぶよぶよしてたほうが怖かった。クトゥルフ的な。

 

 以下どうでもいい震災と関連した(?)こと

前半のリアルさがとにかく怖くて怖くて、総理をはじめ主要人物が焼き切られるシーンまでずっと恐怖でおろおろしてました。これはノンフィクションかもしれない。やばい、って。ノンフィクション分解酵素がないので…

いやーだって被災地以外は淡々と日常の続く感じとか、SNSに気楽に拡散する感じとか、我関せずで適当なこと言うところとかほんとうにリアルで。怖くて。父方の実家が福島の原発近くの、今も居住禁止な区域にあって、お盆の時期にその奥に墓参りとかしてるんですが、いまでも人っ子一人いなくて、まだひび割れたところもある道路を歩いているときの、あの静かさと同じ静かさを感じて。もうみんな忘れてるかもしれないけど、私も忘れているけれど、田舎の家はもう入ることも住むこともできなくて。まだ仮設住宅に住んでる親戚がいて、多分そこで一生を終える親戚がいて、さびれた町があって、橋の向こうは立ち入り禁止で。親戚はみんな明るいし元気です。さいわい被害者はいませんでした。それでも。なんというか、そういう光景がフラッシュバックして。

怖かったんですよね、とにかく。第一形態の気持ち悪さもあいまって、怖かったんです。なんで映画でまでこんなに無能なの!?面倒くさい手間をかけるの!?再現しなくてもいいじゃん!!!って思っちゃったんですよね。だから震災への怒りがまだある人が見て受け入れるのは難しいかもなあと思いました。リアリティ出すのに必要なのとか、映画のメッセージ的に必要なのは重々わかってるんですけど、それでも。

実写でやっちゃうとあんまりにもベールが薄すぎて、ゴジラゴジラってテーマソング一生懸命脳内で唱えてました。あの形状のゴジラになってからはフィクション性が高くなってきたので安心して見てられたんですけど、序盤の恐怖は消えなくて。でもそういう恐怖が残るっていうのはすごい映画だって証左でもある。その恐怖を見に行くつもりじゃなかったんだけど。ノットフォーミーでした。うう。

 

色々言いましたが、めちゃくちゃのめりこんで見てましたし、隣の人と同じタイミングでガッツポーズしたし、世界に掛け合うシーンでは泣きました。楽しかった。見た後悔はありません。もう一回見るかもしれないくらいには気に入ってます。もう一回見れば受け入れられるかもしれないし。

でも世間一般の評価にはやや首をかしげるし、たぶんこれからその先駆者の絶賛にあてられて見に行ってノットフォーミーの不一致がたくさん出てきそうだなーと思いました。そういう不一致は不幸なことなのでちょっと書きました。誰にでも受け入れられる作品ではないかと思いますが、すごく面白いし、きっと特撮史に残る作品なのだろうと思います。

 

それじゃあ続きはまたいつか。